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第4章 女性に対する暴力
本章のポイント
第1節 配偶者等からの暴力の実態
- 女性の10.6%,男性の2.6%はこれまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」と答えている。
- 被害者は,相手から離れて生活を始めるに当たって,「当面の生活をするために必要なお金がない」,「自分の体調や気持ちが回復していない」など,様々な困難を抱えている。
- 配偶者間における刑法犯(殺人,傷害,暴行)の被害者の90.3%が女性。
- 配偶者暴力相談支援センターは全国に180か所(平成20年4月現在),民間シェルターは105か所(平成19年11月現在)。
- 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は年々増加(平成19年度62,078件)。
- 配偶者暴力防止法施行後平成19年12月末までの間に,発令された保護命令の件数は10,971件。
第2節 性犯罪の実態
- 強姦,強制わいせつの認知件数は,平成16年から減少傾向に転じ,19年は,それぞれ,1,766件,7,664件である。
- これまでに異性から無理やりに性交された経験のある女性は7.2%。若年・低年齢時の被害が多い。
第3節 売買春の実態
- 平成19年中の売春関係事犯送致件数は2,490件で,前年比減少。
- 平成19年中の要保護女子総数は3,247人で前年に比べ増加したが,未成年者が占める割合は18.3%で減少した。
- 平成19年中の児童買春事件の検挙件数は,前年比減少。
第4節 人身取引の実態
- 平成19年中に警察が確認した人身取引被害者の総数は43人で,前年比25.9%減少。
第5節 セクシュアル・ハラスメントの実態
- 平成18年度中のセクシュアル・ハラスメントに係る都道府県労働局雇用均等室への相談件数は11,102件。
第6節 ストーカー行為の実態
- 平成19年中のストーカー事案に関する認知件数は13,463件。
- 平成19年中のストーカー行為での検挙件数は240件,禁止命令違反での検挙件数は2件。