平成18年版男女共同参画白書

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第2節 多様な選択を可能にする教育・学習機会の充実

女性も男性も各人の個性と能力を発揮し,社会のあらゆる分野に参画できるよう,生涯にわたり多様な学習機会が確保され,学習の成果が適切に評価される,生涯学習社会の形成を促進するための施策を講じる。

このため,文部科学省では,女性自らが様々な学習や活動等の経験をいかして,地域社会の方針決定過程への参画に必要な資質や能力の向上を図るための学習機会の充実を図るとともに,結婚や出産等により,職業生活の中断を余儀無くされた女性の再チャレンジのため,職業生活に必要な能力開発のための学習機会の提供に努める。平成18年度には新たに,専修学校において,子育て等によりいったん就業を中断した女性に対する再チャレンジのための学習・能力再開発の講座(女性再チャレンジコース)を実施し,その成果を報告書に取りまとめ,全国的な取組の普及を図る。

また,児童生徒が個々の能力・適性等に応じて主体的に進路を選択する能力や態度を身につけることができるよう指導・助言を行う進路指導の充実を図るとともに,児童生徒が望ましい勤労観・職業観をはぐくむキャリア教育の推進に努める。

あわせて,地域の大人の協力を得て,学校の校庭や教室等に安全・安心して活動できる子どもの活動拠点(居場所)を設け,放課後や週末における様々な体験活動や地域住民との交流活動等を実施する。また,学校施設で地域の生涯学習活動等を実施するための場や高齢者を始めとする地域の人々の交流の場を地域コミュニティの拠点として整備する際の補助を行う。

エル・ネット(教育情報衛星通信ネットワーク)の活用により,多様な学習機会の提供を図ったり,地域における学び・交流の場の拡大に努める。