平成18年版男女共同参画白書

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第4節 女性のチャレンジ支援策の推進

(1)女性のチャレンジ支援策の充実

平成15年6月に男女共同参画推進本部において決定された,チャレンジ支援のためのネットワーク形成の重要性等を内容とする「女性のチャレンジ支援策の推進について」を受け,女性のチャレンジ支援のための関連情報のワンストップ・サービス化,ネットワーク化を推進するため,内閣府では,国による女性のチャレンジ支援関係施策やロールモデル情報をインターネット上に総合的に提供する「チャレンジ・サイト」について拡充を図ったほか,地域におけるチャレンジ・ネットワークの構築を進めるため,内閣府のモデル事業として「地域におけるチャレンジ・ネットワーク環境整備推進事業」を実施した。

さらに,女性が中心となって活動する身近な「地域づくり」のロールモデルを全国に発信するため,優良事例となり得る地域について,アドバイザー等を派遣するなど,各地の自主的な取組を専門的見地から支援するとともに,地域づくりに取り組む模様のドキュメンタリー・ビデオを作成した。

また,起業,NPO法人での活動,地域活動等にチャレンジすることで輝いている女性個人,女性団体・グループ及びそのようなチャレンジを支援する団体・グループを顕彰し,チャレンジの身近なモデルを示すことによって男女共同参画社会の実現のための機運を高めることを目的として,女性のチャレンジ賞表彰(内閣官房長官表彰)を実施した。

(2)女性若年層に対する取組の推進

内閣府では,関係省と連携し「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」の一環として,女性若年層を対象に,女性の進出が遅れている理工系分野に関する情報提供・意識啓発キャンペーン,地域の女性センターにおける多様なキャリア形成支援のための就業支援・意識啓発セミナー,ジョブカフェ等と連携した研修・広報事業などを実施した。

(3)女性の再チャレンジ支援策の推進

「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005」(平成17年6月閣議決定)を受けて,平成17年7月,男女共同参画推進本部に「女性の再チャレンジ支援策検討会議」(内閣官房長官主宰,関係閣僚により構成)が設置された。同会議では,子育て等でいったん就業を中断した女性の再就職・起業等に係る総合的な支援策を検討し,同年12月,「女性の再チャレンジ支援プラン」を取りまとめた。