平成14年版男女共同参画白書

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第6章 生涯を通じた女性の健康

(総じて改善が進んでいる母子保健関係指標)

女性は,妊娠や出産をする可能性があるため,ライフサイクルを通じて男性とは異なる健康上の問題に直面する。

母子保健関係の主要な指標の昭和50年から平成12年までの動向をみると,いずれの指標も総じて低下しており,改善が進んでいることがわかる(第24図)。

第24図  母子保健関係指標の推移

(減少傾向にあるものの若年層の比重が増す人工妊娠中絶件数)

人工妊娠中絶件数・人工妊娠中絶実施率(15歳以上50歳未満女子人口千対)の昭和50年から平成12年までの動向をみると,総数では件数,実施率ともに減少傾向にあったが,7年以降,増加に転じている。年齢階級別にみると,20歳未満での増加率が高くなっている。

(女性のストレス)

厚生労働省「保健福祉動向調査」(平成12年)でみると,女性と男性のストレスを感じている度合いを比較すると,大いにストレスがある,ストレスが多少あると感じている割合は,女性が男性を上回っている。

ストレスへの対処方法は,女性では,「人に話し発散する」が53.4%で男性の約2倍,「買い物をする」が26.2%で男性の約4倍と高くなっている。一方男性では,「タバコを吸う」が22.8%,「アルコール飲料を飲む」が28.6%で,女性の3倍以上と高くなっている。

ストレスが健康に与える影響は大きく,ストレスをいかに解消していくかが健康を維持するための課題となりつつある。

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